東急目黒線『武蔵小山』で美容室を営んでいる美容師の日記。

気ままにつづるその日の出来事(ヘアーサロンArt's hair美容室:武蔵小山店)

ようやく… | main | 年末年始〜1月2日・3日〜
年末年始〜特別編〜
もう、ご存じの方も多いとは思いますが‥

私…

日本酒が大好き!!!です。


そんな私の影響なのか?
弟たちも、昔よく一緒に飲みにいっていた友人たちも、日本酒好きです。

この年末年始は、美味しい日本酒をたくさん味わいました^^!
今回は、「簡単な日本酒の基礎知識」もまじえながら、この年末年始に私たち兄弟の味わった日本酒を紹介したいと思います。


まず
「簡単な日本酒の基礎知識」として‥

●日本酒は原材料により大きく2つのタイプに分類されます。
⇒キーワード:醸造用アルコール

・醸造用アルコールを含まない日本酒⇔『純米酒』
・醸造用アルコールを含んだ日本酒⇔『本醸造』『普通酒』

【※「醸造用アルコール」とは…サトウキビの搾りかすを発酵、蒸留して造った高純度エチルアルコール】
「醸造用アルコール」添加の目的は、口当たり良く味を調えるためや、増量のためなど、各酒蔵の商品コンセプトによってさまざま。
ちなみに‥私は、本来の米の味が味わえる純米酒が好み。
「醸造用アルコール」が添加されている日本酒は、「醸造用アルコール」の味(舌触り)が好みではないので、積極的には口にしないかも。。

●日本酒には製法による分類もあります。
⇒キーワード:精米歩合

・精米歩合60%以下の日本酒⇔『吟醸酒』
〔特に、精米歩合50%以下の日本酒を『大吟醸』という〕
・精米歩合61%以上の日本酒⇔特別な呼称はありません

【※「精米歩合」とは…米を削って(精米)して、残った白米の割合。ちなみに、削り落とした部分は糠〔ぬか〕。】
日本酒の原材料の1つの米。
酒造りには、米1粒が全てそのまま使われるわけではありません。
米の表面部分は雑味(旨味以外の余分な味)を含むので、酒造りには米の表面部分を削り落とした(精米した)米が使われます。
削れば削るほど(米の中心部分のみを使用するほど)雑味は少なくなり、旨味いっぱいの日本酒に仕上がります。
『吟醸酒』⇔精米歩合60%以下の日本酒⇔米の4割近く糠にして残った6割の部分で造った日本酒
ということになります。
『大吟醸』⇔精米歩合50%以下の日本酒⇔米の半分近く糠にして残りの半分で造った日本酒
ということなので、贅沢なお酒ですね。高価なのも、なっとく納得。。

●応用編
⇒キーワード:『純米吟醸』『純米大吟醸』

・精米歩合60%以下の純米酒⇔『純米吟醸』
〔特に、精米歩合50%以下の純米酒を『純米大吟醸』という〕
・精米歩合60%以下の醸造用アルコールを含んだ日本酒⇔ただの『吟醸酒』
〔特に、精米歩合50%以下の醸造用アルコールを含んだ日本酒は、ただ『大吟醸』という〕

なんとなく、日本酒のことがお解りいただけましたでしょうか?
『純米酒』『本醸造』は原材料に着目した場合の分類で、『吟醸酒』『大吟醸』は製法に着目した場合の分類ということなのです。
なので、純米酒の吟醸・大吟醸、純米酒でない吟醸・大吟醸という日本酒が存在するので
「□□(←銘柄)って飲んだことありますか?」
と尋ねられても‥
「それって、本醸造?純米酒??それとも吟醸酒?大吟醸??もしかして純米吟醸?純米大吟醸のこと??」
となってしまい、日本酒各銘柄には多くの種類があるので、答えに困ってしまうのです。。


さて
長くなってしまいましたが、今回は日を改めず一気にいきたいと思います。
日本酒にご興味のある方は、ついてきてくださいませ。。


◆この年末年始に味わった日本酒◆

景虎

越乃景虎:純米大吟醸
諸橋酒造:新潟県長岡市北荷頃

諸橋酒造の『越乃景虎』は、純米大吟醸に限らず、純米酒も美味しく個人的に大好きな銘柄です。
長岡市北荷頃(旧:栃尾市)は私の母の生まれ育ったところでもあり、諸橋酒造は母の実家から徒歩数分のところにあります。
はっきり言って、とっても田舎(←失礼;;)ですが、のどかで、空気と水と油揚げの美味しいところです。
やわらかく軽い、さっぱりとした味わいの“きれいな”お酒です。


亀の翁

亀の翁:純米大吟醸
久須美酒造:新潟県長岡市小島谷

1994年に和久井映見主演でTVドラマ化されたことでも知られる漫画「夏子の酒」。
そのモデルとなったのが、この久須美酒造の『亀の翁』。
当時、すでに日本酒に“目覚めて”いた私は、漫画単行本も全巻購入済でしたし、TVドラマは毎週楽しみに見ておりました。
ドラマは、私の地元である新潟県長岡市での撮影もあり、長岡駅前を歩く和久井映見をTV画面を通じて見たときには、なんだか嬉しくなったりもしました。
害虫に弱く、倒伏しやすい等の弱点から栽培が非常に難しいため一時は絶滅に近い状態であった酒米「亀の尾」。
現当主(当時、専務)自ら自家田での栽培を成功させ復活した幻の酒米「亀の尾」で造った『亀の翁』純米大吟醸は、日本酒造りに対する熱意溢れる深い味わいです。

【※「酒米」とは…酒造り用に品種改良された米。大粒で、心白(米の中心にあるでんぷん質部分)が大きいのが特徴。】
食べて美味しい「コシヒカリ」などは、粒も小さく、多くの部分を削り使用する酒造りには向いていないようです。
また、食べて旨いと感じるタンパク質は、酒造りでは雑味となるみたいです。
ただ、食用米で酒造りができないというわけではなく、私は以前、「コシヒカリ」100%の純米酒を味わったことがありますが、美味しかったです。
ちなみに‥「酒米」を普通に炊いて食べても、美味しくはない…と、酒蔵見学経験のある友人が言っていました。。


大七

大七:純米生もと
大七酒造:福島県二本松市竹田
〔注:「もと」という漢字は「酉」+「元」⇒「酉元」という字なのですが全角1文字で表記できないので平仮名表記にします〕

昨年末、お客さまよりいただいたお酒。
今となっては数少なくない、“生もと造り”に一貫してこだわった大七酒造。
その“こだわり”は造りだけでなく、精米技術にも反映され、従来の精米技術に比べ格段に雑味を少なくすることが可能であるが、熟練と時間を要するため導入が難しいといわれている「超扁平精米」という精米技術で精米された酒米が使われています。
丁寧に醸されたお酒は、雑味のない、さりげない強さを感じさせ、ふくらみのある深い味わいです。
こういった“こだわり”の詰まったお酒は好きなので、とても美味しくいただきました。
ありがとうございました。

【※「生もと造り」とは…「もと」の製法(酒母の仕込み)に、今では主流となっている方法(既製の醸造乳酸菌を添加して「もと」を作っている)を使わず、明治期まで全ての酒蔵で行われていた、乳酸菌が自然にできるのを待つという伝統的な方法を用いた酒造り】
近代的な手法にくらべ、時間も労力も要し、また、腐敗というリスクもある昔ながらの方法。
日本酒の発酵は全て微生物の働きによるもの。
それら微生物が、美味しくお酒を醸すような微生物連鎖を導き、引き出す‥とても丁寧で緻密な造りは、近代的な手法では醸し出せない無二の味わいのお酒を醸します。
酒造りに限らず、“手間”を惜しんではできないことや実現できないことって‥あると思います。


実は、まだまだ、たくさん、この年末年始には日本酒を味わったのですが‥
全てを紹介するとなると、とっても長ぁ〜くなっていまうので、このあたりでやめておきます。


あとは‥
みなさんに、是非、ご紹介したい日本酒がありまして^^;
とても個性的で特徴のある日本酒です。


◆番外編◆

得月

得月:純米大吟醸(季節限定品)
朝日酒造:新潟県長岡市朝日

朝日酒造は、あの有名な『久保田』を醸造している酒造です。
この『得月』の純米大吟醸の精米歩合は28%…
つまり‥米の7割強を糠にして残りの28%の部分で造った日本酒…ということ。
とっても、とっても贅沢なお酒です。
たいていの美味しい純米大吟醸酒でさえ精米歩合は40%ですから、とんでもないお酒なのです。
米全体の3割にも満たない中心部のみで造られた、上品で清らかな味わいは感動ものです。
(2008年9月にデザインが一新されたそうで、今現在出荷されている品と上写真は一致していません)


八海山:金剛心

八海山 金剛心:純米大吟醸(季節限定品)
八海醸造:新潟県南魚沼市長森

あの有名銘柄『八海山』の八海醸造のお酒。
八海山の醸造技術と誇りをかけ、最高の純米造りに挑戦するために原料米の選定から始めたという特別な酒と言われています。
上品なまろやかさと、成熟されたコクを感じさせ、『八海山』純米大吟醸とは、また違った味わいのお酒です。
八海醸造の情熱と誇りの詰まったお酒ということもあり、800ml瓶で10.500円と高価ですが‥
嗜好は人それぞれ違うものですが、私は「ハズレ」とは思いませんでしたけれど、みなさんは、どのように感じられるでしょうか…?


吉乃川1

吉乃川2

吉乃川 秘蔵酒 :純米大吟醸
吉乃川株式会社:新潟県長岡市摂田屋

高貴な雰囲気が漂う箱の中は‥『吉乃川』の純米大吟醸の長期熟成酒。
3年以上もの間、熟成された純米大吟醸酒は、気高くコクのある奥深い味わい。
“若モノ”には出すことのできない“オトナ”の旨味?といったところでしょうか。。



以上で、日本酒の紹介ならびに“うんちく”を語るのはおしましにします。
今回は「この年末年始に私たち兄弟の味わった日本酒」ということで、私の地元:新潟県のお酒の紹介が多くなりましたが、日本酒は、全国各地で、数多く造られています。
私は、これまでに、きっと数百銘柄の日本酒を味わってきたと思います。
各銘柄には『純米酒』『純米吟醸』『純米大吟醸』『原酒』『生酒』『にごり酒』…と、多くの種類もありますので、きっと、千を超える種類の日本酒は、今までに味わってきていると思います。
日本酒は、丁寧に造られたものならば、新潟県のお酒に限らず、銘柄を問わず、どの酒蔵のお酒も美味しいと思いますし、そう実感もしています。
今回の記事で、少しでも日本酒に興味を抱いてくださった方がいらっしゃいましたら、日本酒好きの私は、嬉しく思います。

長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
お疲れさまです。
まだまだ、『原酒』とか『生酒』とか『にごり酒』とか『山廃』とか『アミノ酸度』とか『日本酒度』とかとか…
語りたいことやご紹介したい美味しい日本酒はたくさんありますが、いつかの『美容師らしい話』シリーズよりもはるかに長くなってしまいそうなので、今日はやめておきます。
日本酒に、ご興味を抱いてくださった方がいらっしゃいましたら、店の方で訊いてくださいませ。。

お酒が体質に合わない方は、無理をなさらないでくださいね。
未成年の方は、成人するまで飲酒は厳禁です!

「美味しぃー☆」からといって、みなさん…お酒は飲み過ぎないように。。。


〈お前もな…〉


ん?

何か聞こえた??





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